
3 Sept 2022
政府主催のHuiに出席して参りました。
Huiの主な目的は、2019年3月の襲撃事件を受けた、Royal Commission of Inquiryのレポート(44の勧告)に対し、どう対応しているかの最新情報の説明を受け、そこから生じる質問、更に関連したもっと広い範囲での質問や疑問、提案などを政府に伝え、可能なものは答えを得るという機会でした。
**Huiとはマオリ語で、ミーティングや会議という意味です。
襲撃事件を受けての対応とは言っても、イスラムコミュニティだけではなくすべてのエスニックコミュニティに共通する問題を扱っている為、招待は多くのコミュニティ宛てに出されました。
大勢の出席者の出身コミュニティはイスラム圏の方々はもとより、中国、インド、その他多岐にわたっていました。
政府側は、主催のMinister Andrew Little 氏と Minister Priyanka Radhakrishnan氏の他にも議員や各省の職員など、ほぼ政府丸ごと、というような顔ぶれでした。また、市長や市議会議員も
44の勧告というのは、財務的なサポートから、ヘイトスピーチに関する対策(ソーシャルメディアなど)、教育、メンタルヘルス、安全対策、と多岐にわたっており、これに対する対策を練る過程で、まず始めにコミュニティとの会話の機会を持ち、多様な意見を吸収することを行って今に至っているとの説明がありました。
参加者からの質問や声。
* まだまだ政府の対策委員会にアクセスしずらい
* 襲撃事件の被害者の中には全く声を上げず(上げられず)苦しんでいる人がいる。
* 差別被害から来るメンタルヘルスの問題があってもサポートが得られにくい
* 学校での差別被害に対する対策
* 子供たち(教育現場)の問題だけでなく、高齢者への対策が手薄
など、様々な意見が出て、全ての意見や質問に丁寧に答えが説明されました。
多くのコミュニティがニュージーランドに住むうえでの様々な問題を抱えており、
政府レベルでのサポートが多岐にわたって必要であることを再認識しました。政府のイニシャティブに今後とも注視していく必要があります。
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